グラフィックデザイナー / VJ「HANCO(ハンコ)」 取材文掲載
サンケイ新聞夕刊「創人たち」vol.9
〜好きなモノが見えてきた。 好きなコトに近づいた〜

取材・文=村上美香
写真=須佐光浩


Click for large image (182KB)

サンケイ新聞夕刊コラム『創人たち』 9回目


好きなモノが見えてきた。
好きなコトに近づいた。


グラフィックデザイナー / VJ  HANCO (ハンコ)

DJならわかるけど、VJって何?・・・街行く若者に聞いても、知ってる派と知らない派にきれいに分かれる。VJ=ビジュアル・ジョッキー又はビデオ・ジョッキーと訳すんだけど、いまどきジョッキーというのもなんだかなあ、ってことでVJはVJ。世の中のおとうさん、おかあさん方には「クラブなどで、DJの曲にあわせて巨大スクリーンに映像を流していく人」、とでも補足しようか。ともあれHANCOは、そのVJをやっている。それも関西屈指のクラブ、以前このコーナーで紹介したモデルのANNちゃんなんかも踊りにきていたミナミのアンダーラウンジ・レギュラーVJ。本業はグラフィックデザイナー。「東京に行こうと思ったこともありました。でも、昔の私はデザイン界への憧れだけで、自分の“好きなもの”さえ、わかってなかったんです。自分のホームページをデザインしていくうちに、私は色でいえばオレンジ、カタチでいえば丸いものが好きなんだ、ってだんだん自分の思考とカラーが見えてきて」自分を発信できる場所は、東京でもなく、大阪でもなく、自分の中にしかない。好きなモノやコトが見えてきてからは、HANCOはホームページに作品を次々と発表。好きなモノに吸い寄せられていくように、好きな人たちのいるクリエーター集団にも引き寄せられた。「ホームページを通して、いろんなクリエーターに出逢えて、カフェやクラブのイベントにも声をかけてもらうようになって・・・だけど最近、基本に戻ろうと思ったんです。デザインも映像も、もういちど勉強しようと」昨年4月から先輩クリエーターたちのユニット188.jpに加わった。そのオープニングイベントで、本格的に映像作品に取り組んだ。「今の私に足りないことがすごく見えてきたんですね。だけど逆に、やりたいカタチも見えてきた。今のうちにチカラをつけて、いずれは音楽関係のプロモーションビデオを創りたい」月に4〜5本のペースでこなしていたVJも今年からは2本に集約。腰を据えて、いいものを見たり、聞いたり、勉強したり、そんなインプットの時間を大事に持っていきたいと話す。HANCOにはメッキメッキでメキメキ名をあげる流行りもんのクリエーターよりも、いぶし銀の輝きを放つ、そんなクリエーターで。いや、そんなオンナであってほしいと強く願う。いそがなくていいから。
(フリーライター 村上美香 188.j p)


プロフィール
1974年大阪生まれ。本名、半浦哉子(ハンノウラ・チカコ)。美術系短大を卒業後、デザイン・プロダクションに入社。デザイナーの基礎を固めたのち、25才で個人活動を始める。Grachicを逆さに読ませたcihpargraphic(サイパーグラフィック)の名でホームページを立ち上げ、ネットで知り合った関西の若手デザイナーらとネット上でポストカード、Tシャツ、フォントなどの作品を発表。また、カフェやクラブ主催のイベントフライヤー、ショップロゴ、CDジャケットなどのデザインを任される。01年4月、188.jpのスターティングメンバーに選ばれ、そのオープニングイベント629WOMBにて映像作品をプレゼンテーション。現在、関西屈指のクラブ、アンダーラウンジとグランカフェで月1回、VJとして参加。1月のイベントは、18日がアンダーラウンジにてS(O)ULTRY、29日がグランカフェにてBRIDGE。問合=06‐6212‐4120(188.jp)。http://www.188.jp/参照。

b a c k