ファッションデザイナー「平田 直子」 取材文掲載
サンケイ新聞夕刊「創人たち」vol.14
〜昔も、今も神戸エレガンスは街の主役。〜

取材・文=村上美香
写真=須佐光浩


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サンケイ新聞夕刊コラム『創人たち』 14回目


昔も、今も神戸エレガンスは街の主役。

ファッションデザイナー / 平田 直子

神戸。この街に生きるオンナの子たちは、しなやかに時々の流行を取り入れながらも、決して、流されない。その品を崩さない。モダンな港町として栄えた昔から脈々と受け継がれてきた洒落気質がごくあたりまえに神戸のエレガンス・スタイルを創り続けている。神戸市須磨区、海沿いの街で生まれたファッションデザイナー平田直子、33才。神戸発のファッションブランド“VICKY” “MAYSON GREY”のチーフデザイナー。雑誌でいえばJJやViViなどの紙面をいつも賑わせている人気ブランドの仕掛人だ。この春から売り出した “スキッパー” (=ボタンのないポロシャツ風のカットソー)はOLや女子大生の間で一大ブームとなり、勢いを緩めることなくこの夏も、シルエットの美しさ+αの個性にこだわったデニム衿や、豹柄衿が人気を博している。実際、白シャツのようなきちんと感と、ポロシャツのようなラフな着心地の両方を兼ね備えたスキッパーは、ビジネスシーンにおいてもかなり活躍するアイテム。「私たちのデザインしたスキッパーを着て歩いているオンナの子を、神戸の街でたくさん見かけるんです。そのたびに、すごく嬉しい気持ちになりますね」。四人姉妹の二番目、勝気娘の直ちゃんは、お揃いの服を着せられるのを誰よりも嫌っていたという。高校生になると、自分の着たい服を創ったり、編物をしたり。「現在でも、自分のデザインした服を、よく着る方だと思いますよ。着心地をチェックする意味もありますけど、やっぱりいい物を創っている自信はありますから」。ファッション業界にも一時、低価格の波が押し寄せてきた。が、彼女らの服づくりの姿勢は変わらなかった。いや、変える気にもならなかった。「高い服も、安い服も、みんなひと通り体験してきたでしょう。そろそろ、自分のスタイルが見えてくる時期では?」。彼女の提案する、神戸エレガンス。それは、しなやかでいて芯の強い、神戸ガールそのものなのかもしれない。 (フリーライター 村上美香 188.j p)


プロフィール
1968 年、神戸生まれ。四人姉妹の次女。小さい頃から、姉や妹たちとおそろいの洋服を着るのを嫌い、高校では自分の着たい服を自分で創ることに興味を持つ。卒業後、神戸ファッション専門学校へ入学。服づくりの基礎を学び、91年、神戸のアパレル界をリードする、ジャヴァグループの株式会社ビッキーに入社。パタンナー、デザイナーとしての修行を重ねる。現在は、都会的なセクシーエレガンスを提案する“VICKY”、シンプルなかわいらしさを“MAYSON GREY”のチーフデザイナーとして活躍。ちゃきちゃきとした姐御肌と、天性の明るさで職場のムードメーカー的存在でもある。着る人の気持ちを大事にした彼女のデザインは、つねに神戸の今のスタイルとなって街を彩る。とくに、この春から売り出した“スキッパー”は、女子大生、OLたちの間で大流行。

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