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アート・ディレクター「兼保泰三」 取材文掲載 サンケイ新聞夕刊「創人たち」vol.6 〜日本のオバチャンをきれいにしたる。〜 取材・文=村上美香 写真=須佐光浩 |
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サンケイ新聞夕刊コラム『創人たち』 6回目 日本のオバチャンをきれいにしたる。 アート・ディレクター / 兼保泰三 (けんぼ・たいぞう) 日本の“オバチャン”をきれいにする!・・・そんなユニークなコンセプトで放送したテレビのメイクアップ番組が好評だった。今秋からは、“オバチャン”のためのメイクスクールも開講するという。美容ソフトの仕掛人、兼保泰三。現在、43才。「今、オバチャンがおもろい。オバチャンが楽しいんですよ」と、のっけから下手をすれば女性たちの反感を確実にかってしまう恐怖のキーワード“オバチャン”を弾丸のように連発する。ハラハラしながら彼の“オバチャン”改造計画に耳を傾けてみると・・・「ずっと美容関係の仕事で、きれいなものに憧れ、きれいなものを追い求めてきました。でも、ある時“素人を撮る”というオーダーを受けてから、考え方が変わってきたんです。どんな女性でも、そう、いわゆる“オバチャン”でもきれいになりたいと願うパワーはスゴイ。僕らがちょっとしたヒントとキッカケを与えてあげれば、“オバチャン”はどんどんきれいになるチカラを秘めているんですよ。子供だって、お母さんがきれいだと嬉しいし、男だって、奥さんがいつまでもきれいでいるのは嬉しいんですから」どうやらこの男、日本の“オバチャン”を本気で変えようとしているようだ。京都生まれ。学生時代から祇園でよく遊んだ。ええもんを見て、ええもんを食べて育ってきた。いわゆる“ぼんぼん”ですわ、と笑う。本物のゴージャスを知っているからこそ、女性たちをゴージャスな気分に導いてあげられるのだと兼保氏は堂々と言い放つ。普通なら、ちょっぴり嫌味に聞こえるかもしれないこんな発言も素直にうなずけるのが不思議。「人を喜ばすことを考えてるんですから、楽しいですよ!」いつのまにか私も、彼の巧みな言葉のマジックに引き込まれているのかもしれない。そういえば、数年前、日本の某大手化粧品会社が次のようなコピーを掲げていた。「美しい50代が増えると日本は変わると思う」・・・やがて、日本には美しい50代が増えてきた。女性たちが年齢を超えて社会的にも活躍するようになってきた。ただ・・・この言葉はまだ商店街をつっかけで歩くような普通の“オバチャン”には遠かったんじゃないだろうか。その点、ストレートな兼保氏の“オバチャン”改造計画は、ぐっと身近で、単純明快。ねえねえ、昼間っから、テレビでみのもんたに「お嬢さん」と言われてちょっと悪くない気分になってるお茶の間の“オバチャン”たち!最後にもう一言、兼保さんからのメッセージを聞いてね。「もっと人の目を意識して。緊張感を持って。絶対、きれいになれるから」(フリーライター 村上美香 188.j p) プロフィール 京都府出身。80年「ヘアメイクマガジン」編集部に入社。89年に独立し「株式会社スティング」を設立。トータルファッションマガジン『MAXIM』のアートディレクターに就任する。その後、「アルベルタフェレッティ」や「TNTS」のカタログをプロデュース。98年『MAXIM』によって形成された美容師を対象にカルチャースクールを開講。今秋には、関西トップのヘアメイクアーティスト・三橋ただし氏とのジョイントにより「三橋ただしメイクアップブック」を出版予定。同時に、中年主婦層を対象にしたメイクスクールを開講予定。精力的に美容関係の"ソフト"を育てている。 |