PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
サンキュ。
3月9日は、サンキュの日なんだそうで。
ここんところの春の長雨に
まずはサンキュ。
きょうもまめとみつがげんきにいてくれることに
日々、サンキュ。
手塚治の漫画ブッダを読み終えたので、
ソクラテスさんじゃないけど、ある意味憑かれてしまってるふしもあり、
ごく自然に、カレーのなかのジャガイモにサンキュ、と
おもってしまったわたしは、
どないやねんろ。
明日は犬島。
瀬戸内海は雪だと母が言う。
どないやねんろ。
文字。
モリサワは「文字」の会社。
100年前におじいちゃんが発明した、写植の技術を
いま、孫たちの世代がおおきな愛をもって、
いまにつないでいる。
パソコンがこんなに進化したいまにも、人間の生きていくうえで
「文字」は消えない。
「文字」が消えないってことは、「つたえたいきもち」は、
消えないってこと。
残るってこと。
わたしの言葉は「文字」にのっかる。
何千年も伝え続いてきた、「文字」のうえに魂といっしょに
のっかってく。大きな海のうえで
わたしはたった一枚の葉っぱを躍らせているようなもの。
キモチと文字のあいだには
ずいぶん距離があるとおもっていたけど、距離をどうやったら、
埋められるかとコトバを練ってきたけれど、
文字の方がずいぶん、
大人だ。
パニエ。
押し入れを片付けていたら、
結婚式の二次会に着たドレス用のパニエが出てきた。
袋のなかにぎゅうぎゅうづめになってたのに、
取り出してみると、あら、ふわり。
退屈そうにしていたまめが、突然、
「なにそれ、かわいすぎ!!」・・・・・・・!!
「あのねえ、ママがずっと前に一度だけ着たことがある
ドレスのねえ、ふんわりさせるやつよ。
まめもふんわりする?」
あら、ふわり。
タイミング。
逢いたいな、と思えるタイミングと
逢えるタイミングが
風が葉っぱを運ぶみたいにして、くるくると合ったりすると
想像もつかないようなグータントークが
互いにつぎつぎ飛び出してきたりして、
話が尽きない、
土曜の午後。
花金。花の金曜日、ということばを
カナエたちの世代がリアルタイムでつかうわけがないのに
カナエはまいしゅう、うれしそうに「花金ですね!なにしましょ?」とニコニコ笑う。
今週はそれぞれの
花金。
雨のあいまに。
雨のあいまに、
走れ
走れ。
夢が叶うこと。「ある意味、夢が叶ったよね」
「そうだね、夢が叶ったね」

新アトリエが完成に近づいてきて、
ひと息つきながら、ガクさんと、そう話している自分がいた。
ガクさんにとっての夢は、なにも大きな賞をとったり、
海外で個展を開いたりすることではなく、
きっと、シンプルに「好きな絵を描くための、環境が持続すること」、だ。
10年前。
私は、「ガクさんが、絵を描ける環境をつくるために」
前の会社をたたんで、188としてスタートした。

ずいぶん絵が描ける環境になったと思う。
そして、10年を経て、もっと絵が描ける環境をみんなで創った。
新しいスタートラインに立ったような
気がしている。
次なる東を支えるプロジェクトを立ち上げる。
また、何年かたってから
パリかベルリンか、ニューヨークかどっかのギャラリーで
ひと息つきながら、話せたらすてき。
「ある意味、夢が叶ったよね」
「そうだね、夢が叶ったね」
居心地。昔の仕事仲間と
やきとり屋でぐだぐたと話す。
ぐだぐたと話しながらも、
全員のなかにあの黄金期を花開かせた
時代のことはからだのあちこちが覚えているようで、
もういちど、あのかんじをやってみたいやん、っていう思いが
なんとはなしに広がる。それは妄想でもいいかもしれないのだけれど、
ぴったり息のあう、
完璧に心地のよい、パーフェクトなパートナーは
人生においてそう簡単にみつかるものでもなく、妄想を思いっきり
膨らませる中のひとつかふたつ、
本当になればいいと真剣に思えるものを
見つけ出せたらとおもう夜でした。
神戸づく。
このところ、
毎週のように神戸にいっているので、
阪神なんば線ができたことはとてもありがたいのですが
久しぶりにJRにのってみたら
めっちゃ早いことに気付く。
きょうの神戸は、北野界隈。
ちょっとはやくついたので何年ぶりかの異人館通りを
歩いてみた。風見鶏の館って、
こんなんやっけ? とか。坂道の感じがなんとはなしに
モンマルトルの丘に似てるなあとか。
そういうことをおもっているうちに、ランチに立ち寄った
イタリアンで雨がふりだした。
少し、時間をつぶしてから、
レコーディングスタジオへ。
ていねいにものをつくることを忘れてないひとは
まだこんなにもいるよ、
と、嬉しくなる。
ふたり。
ずいぶんあたたかくなってきて、
ベランダのチューリップをみたら、内側から赤い花びらが
いつでもいいよと準備万端の様子。
もくれんの花も、
堅い殻を破ろうとしている。
押し上げるちから。咲くちから。で、いっぱいの春の芽のなかで、
まめとみつ、
ぺちゃくちゃ、ぺちゃくちゃ楽しげに
おしゃべりばかり。