今日のライブペインティングは私の友人でもあるソプラノ歌手の深川和美がゲスト。絶対音感のクラシック畑の彼女は、建一郎たちの醸し出す不協和音を受け付けないという。はじめてのことでとても不安がっていた。しかし、その不協和音の不協和音がどのように広がるかが、今回の見どころでもあった。白い着物姿で表れた和美はものすごいきれいだった。東と鉄秀のとなりにもうひとつ人間の魂がそっと置かれているといったかんじで、静かに揺れている。静かに揺れながらときどき鳴くように声を響かせる。和美が心配していたほど肉声が全体の音のバランスを邪魔することはなかったし、女という動物の声はきもちよく二人の絵師の間に染み込んでいたと思う。本人は、絵を見ながら歌うことができなかったのでまだまだ消化不良だったようだが。さて。ライブペインティングの方は・・・今回の先手は、鉄秀。いつもより長時間描いていて、おいおいどこまでかくねん、交代は?と突っ込みたくなるぐらいやったけど、交代して東に変わるとこれまた長い。長期戦同士の闘いが続いた。長いのと満ち回のとが何回かあって、描いたものが突然上書きされてしまったり、別のものにどんどんカタチを変えていく様はなんどみてもハラハラするし面白い。今回は魚とか、阿吽の仁王さんみたいなんとか、獣とか、わかりやすいモチーフも交じっていてみている方はわかりやすい感じがあったけど、仕上がりはやっぱりめちゃかっこよかったなあ、と思う。ちょっと終わるの早いなあ、って気もしていたんだけど。鉄秀も、いつもより落ち着いた感じで、楽しむ余裕が出てきたような気がして、本人もそうだったようだ。終わってから打ち上げ。ミュージシャンチームの和美、ヴァイオリンの三木くん、太鼓のドイちゃんたちも混ざった。音楽と絵のアーティストがこんなにも関わることって実はありそうでないから、すてきな渦巻きがぐるぐるしてきたなあ、と思うのだ。好きなことをしている人はやはり強い。好きなことの波動は無条件につながる。つながっていたいしかかわっていたいし、人を動かすし、人を感じさせる。その先頭でもっとも魅力的に突っ走る二人でいてほしいと思う。
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