七夕様という夜をしばらくの間とくに意識したことがなかった。小さい頃は、山でささをとってきて、私たちは当然のように海に流していたのだけどね。今日はギャラリーをかつらこや学さんにまかせて京都の法然院にいった。ソプラノ深川和美がここ2年やってる「童謡サロン」の七夕ヴァージョンがあったから。法然院というお寺はアートや音楽に解放されたお寺で、話はきいていたのだけどはじめて伺った。竹薮のなかに、紫陽花や蓮の花が咲いている。雨あがりのしっぽりとした参道である。大阪ミナミの喧騒からすっかりはなれて、小旅行気分で歩いていると、反対方向から指揮者の佐渡さんが歩いてきて、いろんな話をしながら受付にゆっくり向かった。きょうはふたりともお仕事ではなく和美ちゃんのライブをきく単なるお客さん。土間にピアノを持ち込んで、地べたにはタップ用の板を敷いて、パーカッションが準備されている。お花のアーティストが七夕をイメージして天の川を花でこさえている。で、ゆかたをきた歌姫、深川和美。やさしくて、かわいらしい彼女の声が、お寺の天井にふう~っと抜けるように響くのが気持よかった。反響するのではなく、すーっと抜ける感じなのだね。耳ざわりがとても心地よかったのよん。今回も、まるたけえびす~♪など、京都のあそび唄や数え歌、絵描き歌などをいっしょにうたったりして。こうやって、「つながる、つたわる」を実践しているじゃんねえ、彼女らは・・・ちゃんと自分流にアレンジしてかっこよく見せてくれているのがすてき。自分たちの世代にちゃんと届くスタイルになっている。古いものと新しい感性、自分たちの感性がちゃんと加わって、届けているこのライブはうれしいうれしいなあ、と思うのです。フィナーレは、みんなで「ささのはさらさら」・・・七夕の夜に、あなたはどんな願いごとを書きますか?小さい折り紙を渡されて、何を願おうかと思ったのだけど。「雨がたくさん降って、おいしいスイカが獲れますように」とかいた。
きみはいま椿なの。ぼくはいま住職だよ。
・・・法然院のおしょうさまのお言葉。いみがちゃんとわかるにはちょっとした時間がかかるんだろうけど、とても艶のある、響く言葉でした。
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