しばらくギャラリーWOMBをあけることができなかった。WOMBをあけるということは、自分をあける、オープンにするという意味にもつながる。私には。しばらくのあいだたくさんの整理できていない気持ちがあったのと大切なかわいいわたしの後輩たちと必死こいて仕事にむかっていたこともあって、WOMBを閉じたままにしていたのだけど。
ある日、かわいい2人の女の子がとつぜん188を訪ねてきて、「あのー、ここって、ギャラリーやってませんでしたっけ?」・・・・。はあ、やってますけどいま閉めています。「わあ、やっぱりここやったんやあ。前に通りかかったときに写真展かなんかやってて、いいなあ、と思っていて、でも、探しても探しても、あれから見つからなくて、幻やったんかなあと思っていたんです」・・・、ああ、しばらくシャッター閉めてるからねえ。「あの、見せてもらってもいいですか?」。いいですよ、と、そんなことをいいながら、大阪芸大グラフィックコースを専攻しているという彼女たちの、展覧会構想をききはじめた。かわいいなあ、がんばってるなあ、また女将根性がふつふつ沸いてきてしまって、いつのまにか彼女たちを応援したくなってきていた。まだ、なにが生まれるかもわからん。できるかどーかもわからん。でも、やってみたいという気持ちをわたしは後押ししてあげられる。彼女たちが出してきたコンセプトは、多重人格。わたしのなかにあるいろんなわたしの展覧会。私が出した条件は、1つ。我武者羅にやりきってみること。うちの新人社員リカとほぼ同い年の彼女たちが、学生という環境のなかで何を生み出してくれるのか。わからんから、やってみるんよな。彼女たちがギャラリーのシャッターをあけ、188にも、またあたらしい風がそよぎはじめる。
□多重人格展/アートスペースWOMBにて11月23日~12月3日
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