落語の大ネタ、「たち切れ線香」。その昔、時間をはかるものがなかった時代に遊郭などで、女の人といっしょにいる時間を、線香が燃えつきる長さではかったといいます。いまでいう2時間、3時間というのを、線香○本ぶん・・・みたいにゆうたんかもわからんねえ。線香の匂いといっしょに、静かに燃えていく時間があんたといられるわずかな逢瀬の時、どうかゆっくり燃えてください、どうかいつまでも消えんといてやってください・・・って、なんとも風情がある話やないですか。縁あって、別件でいま、上方落語の取材をしているのだけど、うちの近所には落語の「高津の富」などでおなじみの神社・高津さん、があって、高津さんでは「高津の富亭」という寄席がときどき開かれている。のぞいてみると今日は、べんきょうかいだそうで、木戸銭(落語の入場料)は無料。どうぞ、みていってやってくださいということで観にいってみると、素人落語の発表会のようなものが行われていた。女性落語家さんの「初天神」、素人おじさんの「口入や」などを楽しむ・・・とはいえ、素人おじさんの落語は、途中でほんまに頭が真っ白になったようで、絵に書いたようにダメになってしまって・・・違う意味での笑いが絶えなかった。のだけど、こうやって、上方落語にゆかりのある場所でいまもなお、脈々と新しい人たちが文化を伝えていく姿は、ええなあ、すてきやなあ、と思った。寄席小屋はおじいちゃんおばあちゃんから若いカップルなどで、いっぱい。新年の高津さん、まだ初詣にはいってへんかったけど、今年もよろしゅうと思いました。大阪はやっぱり舞台文化がすごい場所やねえ、と痛感。鶴瓶さんのたち切れ・・・楽しみです。
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