春先からビジュアルづくりを手がけてきた2007年の第九。第25回、四半世紀という歴史を重ねた、愛すべきコンサート「サントリー1万人の第九」がいよいよ、この週末、大阪城ホールにて開催される。

今年のテーマは、「25万人の歌声をつないで、未来へ贈ろう」。ポスターのキャラクターには、歩く地球くんと、25周年のサインをした佐渡さんの写真がにこやかにならぶ。私がはじめて、第九の仕事に関わらせていただいたのは・・・・なんと、1995年。あの震災の年だった。M放送の当時のプロデューサーさんから「CDのジャケットを自由にデザインしてみてくれないか?」といわれ、「へえ・・・クラシックコンサート???まったく聞いたことないけどやってみたい~」と引き受けることになった。当時は山本直純さんの指揮。それから数年間CDのジャケットをやらせてもらって、毎年第九を聞いていたのだけど、1999年。目の前に現れたのが、佐渡裕・・・という強烈なインパクトを持った指揮者だった。いつものように、CDづくりのために大阪城ホールにいたのだけれど、実は、その前の日に、お酒を飲みすぎてほとんど二日酔い状態でリハーサルにいってしまった私に、ピシャリとムチを打つかのような官能的なボレロ・・・なにこれ??? なにこの指揮者の人・・・???その年のコンサートは2時間、たちっぱなしで、トリハダものだった。それから、「この佐渡裕という男をもっと知りたい」という思いが強くなり、もっと深く第九に向き合うべくプレゼンテーションを重ね、プログラムやポスターを作らせていただけることになった。それから数えても、もう8回目。25年の歴史のなかではまだまだ新参者、であるとおもっていたけれど、いつのまにかまあまあ中堅どころ・・・ぐらいにはなってきたような気がする。そのうち、生き字引っていわれたらどないしょう・・・笑。年に1度のこのコンサートは、本当にあたしのすべてといってもいいぐらいの愛情がかかっている。つるべ師匠の言葉じゃないけど・・・・私も、この愛情、佐渡さんから引き継いできた愛情を後輩たちにしっかり伝えていきたいなあ、って思うんだなあ。でも伝えるって、むずかしい。伝えようとしたって伝わるもんじゃないから。佐渡さんみたいに、かっこよく前を走っててくれたら、そんでよくて、それを必死で私は追いかけて、そんな私が楽しそうだったらきっといいんだろうなあ、って思う。私にとっては、8回目の第九。たくさんの愛情を教えてくれた第九。万里子や智恵子や真弓といっしょに歌う第九。バス席のまんちゃんといっしょに歌う第九。188の仲間と、俊介たちカメラチームと一体となる第九。終わったら汗だくの佐渡さんにハグしてもらうぞ、って寝ないでがんばっちゃえる第九。こんなステキなお仕事をさせてもらってなんてしあわせなんでしょう。
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