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2006年07月05日

629のおもいで(4)~優作が来た!!~

優作とは、カメラマン伊東俊介&かおり夫婦に生まれたばかりの赤ちゃんだ。
優作がとうとう生まれました、と俊介からメールをもらったとき、
私はなぜか、自分のほんまの甥っ子が生まれたときと同じような気持ちになって、
涙がじんわり、あれ、あたしなんで、じんわりしてんだろ、と思うぐらい、うれしかった。
shun&kaori.jpg
優作は、わたしが小倉智昭さんの撮影&取材でお台場にいったときに、そのとき泊まった高級ホテルのなかで逢ったのがはじめて。優作は、かおりさんのお腹にやってきたばかりで、
「みかさん、わたし、子供ができてん」・・・・。ふわ。うそ・・・。なんとも、不思議な感覚だったのを昨日のことのように覚えている。それから、優作は、かおりさんのお腹を元気に蹴るようになって、
クリスマスにはたくさんの家族写真を撮ったりして、みんなから「はやく出ておいで~」と声を掛けられた。
そして、もう半年が経って、クリスマスに撮影した写真がずら~っとCASOの壁をそれはあたたかい笑顔で埋め尽くしてくれて、最終日の7月2日に、優作はやっと私たちの前に姿を見せてくれた。
小さい、小さい、宝物が、しゅんちゃんとかおりちゃんのまんなかでキラキラ光っていた。
大きな家族のなかに生まれてきたなあ~。
優作を抱っこした私の写真を、しゅんちゃんが1枚撮ってくれた。

629のおもひで(3)~再会~

kaijo-3.jpg
10ねんぶりに逢っただろうか。
わたしは彼女の泣き虫な姿しかしらなくて、彼女がなんだか立派にもう30才も越えていることが
信じられないでいた。彼女と私は、私がはじめて学さんにであったプロダクションの同期入社。
わたしがコピーライターの先輩につれられて、その会社のなかを挨拶まわりしてたとき、
おなじように彼女は学さんのとなりにちょこんと座ってて、互いに、はじめまして、と挨拶をした。
彼女は私を、「みかり~~~~~~~ん」といつも呼んでて、
互いにデザイン業界1年生の悩みをわかちあった。そういう時代。
その頃の学さんはいまよりずっと厳しくて、恐くて、すぐ泣く彼女に、「泣くな!!!!」と
よく怒っていた。わたしは、入社してはじめての挨拶ハガキを彼女にデザインしてもらった。

キャッチは、「この女、新発売」
明朝体のでかい文字だ。彼女はそのキャッチに、女の骨盤のグラフィックをつけてくれた。
おどろおどろしいデザインが気に入って、私は、学さんや、その彼女のセンスに憧れていたものだ。

いま、私の古いファイルのなかにまだそのハガキはあるのだけど。
あれから10年以上がたつ。彼女とは、ずっと音信不通で、元気でデザインかイラストをやってたら、
どっかで逢うだろうと思いながら、ときどきネットで名前検索とかしてた。でも、名前は出てこなくて。
で、629だ。

「みかり~~~~~~~~~~~~~~ん」  

いま、彼女は画廊で働いているという。美術をずっとやってるという。
元気で、そして、好きな道でがんばってたら、
こんな風にまたいつか逢える。
元気でいれば、いや、生きてさえいれば、どっかでまた逢える。

629のおもひで(2)~海が鎮めてくれてたもの

kotoba-1.jpg
20代前半のかわいい女の子から、629終わってメールが届いた。
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みかさんのコトバの映像をみて、
胸がちくちく、きゅんきゅんとなって、CASOを出てから、
大阪港の海をぼ~っとみていたんだけど、思い切ってあの晩、
逢いたい人に、逢いにいきました。(イメージ抜粋)
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海に沈めていたもの。
海が鎮めていてくれたもの。

629のおもひで(1)~風引カメラマン~

やはり一番の事件は、アレだろう。
なんてたって、アノ人たちがやってきたのだから。そら、まずい。アレがアアシテ、アアナッテ。
そら、アレだろう。当の本人はほんとうに風邪をひいてしまって、
4日間のすべてを家で寝込んでいたというかわいそうに。
・・・こうやって私が書いていることもしらずに、今日はミナミを撮影する日だからと
うしろで時間つぶしをしてはるけど、まだ目がうつろ。風邪、うつしちゃやよ。
やっぱり、アレだな。アアユウコトは、アカンのだな。どっかで、アレがアマクなってたけど、
やっぱり、アレはアカンよな。アカラサマな、アカンタレ。
ま、笑い話ですんで上々。

コトバの力

コトバの力を信じたり、
コトバの力が信じられなくなったり、日々、いろいろだ。
きょうはなんだかあまりテンションが高くない。だけど、強くこころに思うことがあって、
それはなにがなんでも生き、生かすということ。
漠然としているけど今日を生き、生かすために、やっぱり笑って、やっぱり頑張って、やっぱり一生懸命もがいているということ。コトバで傷つくこともあるけど、コトバで生かされることも本当にあるから、私はそっちがわをつくるぞ、と。なにがなんでも、そうしてやるぞ、と思うこと。
負のパワーはとてもあたたかいエネルギーに必ず、変わる、変われる。
夜になって、新地のバーを出たらどしゃぶり。

ともすれば泣き崩れてしまうぎりぎり。
もういちど上を向くためのどしゃぶり。(by 雨やどり/にほんのにほひ)