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2006年05月25日

言葉は、○○○?

着床するコトバ.jpg
それでも言葉の力を信じている、という朝日新聞のCMは久しぶりにいいなあ、と勇気付けられています。いまのヴァージョンは、言葉は力、言葉は救い、言葉は打算、言葉は勇気、言葉は夢、言葉は希望・・・みたいにいろんなタイプの人が、言葉は・・・に答えているやつ。

数年前に、コピーライターの中畑さんの全集がでたときに、大阪のコピーライター児島令子さんが、帯に、「それでもコピーの力を信じている良い子へ」というコピーを書いていて、「21世紀もコピーで行くぞ、みたいなことを書いていて、それで、軽いヴィジュアルやポップなロゴタイプ流行の世の中だったので、その本をみて私は涙がでそうになってて、言葉の先輩にずいぶん励まされた。
それから、谷川俊太郎さんのネスカフェの朝のリレーの詩、なんかが登場したりして、世の中は少しゆったりと言葉を読む時間をもたなきゃね、って気風にもなって、広告の世界にも少しだけ、言葉がもどってきたような気がしていた。(が、実際にはまだまだ)。コピー全盛期の頃は、ボディコピーのうまさが、コピーライターのうまさだったようにおもうのだけど。私は、好きなコピーライターのボディコピーをノートに書き写して、その呼吸をあますとこなく盗んでやれとおもっていたものだ。

言葉でずっとやってきて、言葉の力を信じてきたはずの私は、ここ数年、あなたの言葉は信じられないとかおもわれたりいわれたりすることが多発して、言葉がかけなくなったり、言葉がまったくつたわらなかったり、誤解ばかりだったりして、どうも、言葉が駄目駄目になってしまったりしていた。
そんなときにみたのが、朝日新聞のCMだったのかな。ま、児島令子さんの真似じゃん、ってぐらいにおもってはいたが、内容には共感していた。それでも・・・の、それでも・・・に、それぞれがどんな、それでも、の理由があるのかはしらないけど、私の場合も、やっぱり、それでも言葉の力を信じたいのだ。言葉は・・・私だったらなんて答えるだろう。言葉は・・・言葉は。。。

言葉は、光。