629名物、マンゴープリンをつくろかな。
コピーライターの一番弟子!
マユミちゃんが
ひさしぶりに188にやってきた。
広島のしかも備後出身、コピーライター志望、デザートづくりが好き、という共通要素をもつ私とマユミは、629になると、とち狂ったように、マンゴープリンをつくったものだ。
黒門市場で、4ダースほど仕入れて、2晩ほどかけてマンゴーの皮をむく。本番前日は当然、夜通しでマンゴーに生クリームとゼラチンをあわせて、プリンにしあげていった。
巨大な樽みたいなのんで、冷やし固めたこともあったなあ。とにかく、200人分は最低つくろうぜ、と必死だった。だから、いまも、マンゴープリンの皮をむくと、「あ、629の匂い」・・・と思うのだ。
キッチンスタッフは今では、ずいぶん変わった。代替わりした。マユミは、その初期メンバーのひとりだ。今年から、ふるさと福山にUターンして、ゆっくりと地に足をつけた彼女。私が唯一できなかった、「ふるさとにかえって、生きてみる」を実行してくれたことには、とにかく感謝している。大阪で私がマユミに「おかえり」といい、広島でマユミが私に、「おかえりなさい」と笑ってくれる。新しい、マユミと私がスタートした。
「みかさん、629、手伝えますよ。大丈夫です!!」
「まじで?スペイン行くんちゃうかったん?」
「ふふふ。ちょうど26日に戻るんですよお」
「じゃ、久しぶりに、マンゴープリン200人分つくりますか!!」
「はい!!!」