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2006年06月17日

届けなければ、届かないのだ。

やっと、629の名簿整理がおわり、今日は土曜日だけどみんなで出社して、封入作業が行われた。かつらこリーダーを中心に、りかどん、三村さんまで手を貸してくださっている。およそ2000通ほどの、巨大規模の案内状が、いろんな人の手を渡り、1通の封書になってもうすぐあなたのところに届く。blood.jpg
思いをこめて、1通1通封入していく作業はとても大切な作業。明日は、ここにお手紙を添えていくつもり。だって、トップクリエーターの学さんやテッシューは今日も必死で筆を走らせているし、写真家たちは、悩みながら最後の仕上げにかかっているし。その思いは、裏方である私たちが、届けなければ届かないのだ。毎年思うのだけど、表舞台と裏舞台の力はほんとうに50-50。届けなければ届かない。が、届かないものはどうやって届けても届かないわけで、届くものをつくらなければならなく、届くものを届ける力が、あわさらなければ、つまり、あなたには逢えないのだ。

知らないものを、観にいこう!

いま、維新派の夏公演「ナツノトビラ」のパンフレット編集をしている。3年前の629のフェスティバルゲートで共演させてもらった維新派の音楽家・内橋和久さんはいま、ウィーンに住んでいて、その彼にメールインタビューをさせてもらった。「海外の人々に、維新派はどのように映るのか」・・・という問いに、「海外でも維新派は維新派。変わらないよ。ただ、圧倒的に違うのは観客だ。日本人は、知ってるから観にいくという感覚が強いでしょう。海外の人は、知らないから観にいくんだよね。」 ダキソフォンという世界にも数台しかない楽器をあやつって奇怪な(聞いたことも無い)音を奏でる彼のまわりには、終演後、たくさんの客があつまり、たくさんの質問を投げかけてくるという。知らないから、観にいく。そういえば、そうなのかもしれない。私も含め、日本人はまだまだ知らないものに消極的であり保守的かもしれない。私だって、知ってるから観にいく、一人かもしれない。知らないから、知りたいから、触れてみる。見たこともないものをつくる、似てないものを生み出す、比べるものがみあたらない存在となる。
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維新派の稽古を3時間見学して、それから、学さんたちのお絵かきのアトリエ。知らないものを今日はずっとみていた。頭の中に宇宙がある人。その愛しい宇宙の生物を、ブラックホールを、火の玉を、私ものぞいてみたいと思うのだ。