東 學 墨画集『天妖』制作日

墨の女の息吹くまで

ある絵師と、涙もろいプロフェッショナルたちの本造りBLOG

07年5月、パルコ出版より初リリース!!

中秋の名月に守られて。

本日は、東京からパルコ出版の藤本さんと編集者の桑原さんが東の原画をチェックしにいらっしゃる日。70枚もの絵を、1点1点、見返しながら画集の構成を考えようというものだ。ときどきメモをとりながら、桑原さんがじ~っと東の絵をみていく。私は丸福珈琲に走って、カフェオーレとアメリカンを注文。丸福さんがまいど~と珈琲を運んでくれたころ、桑原さんが一息つきながらつぶやく。「学ちゃんはさあ、これ、俺に見せる順番みたいなものって、考えてるの?」・・・「いえ・・・全然考えていません。置いてあるままです」。「そう。・・・うん・・・すごく、そそられるねえ。」 
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2~3時間ぐらいギャラリーですべての絵を見ていって、それから、場所を丸福珈琲に移動。画集のカタチをどうしようか、紙をどうしようか、推薦文をどんな方に頼むべきかなど、あれこれ話し始める。私と東は、これでも二人してたくさんの舞台パンフを編集してきたから、編集というものには慣れていたつもりだったが、出版という業界においての編集、というものを目の当たりにするのは初めてのこと。おお、ぜんぜん違ったつくり方やこだわりがあるのねえ、と。とても新鮮、学びたいことがたくさん。私は身を乗り出していた。なにより、ああ、この方たちは東自身と、東の絵を愛してくださってる。この方たちになら、編集を任せられる、と心から思えた1日でした。

空には中秋の名月。ときどき黒い雲がざざざ~っと通り過ぎたけど、くっきりとした月は意志でもあるかのように私たちを照らしてくれた。大丈夫、きっといい画集ができる。

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2006年10月08日 00:37  |  
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東 學 近影

【PROFILE】

東 學 gaku azuma

株式会社 一八八 所属
絵師・アートディレクター
1963年、京都生まれ。
父は扇絵師である東笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。 アメリカのハイスクール時代に描いた『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。 20才でグラフィックデザイナー・アートディレクターとしての頭角を現し、主に舞台やテレビ、音楽関係などのグラフィックワークを手がける。 97年、世界的に活躍する劇作家・松本雄吉にアートワークを認められ「維新派」の宣伝美術に就任。 毎日放送ハイビジョン番組『ポートレート』の映像ディレクションにて、(財)日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞・特別賞を受賞。 03年、森田恭通氏プロデュースのニューヨーク高級ジャパニーズレストラン“MEGU”にて装飾絵画(墨絵を中心にした浮世絵シリーズ)を製作。 また、06年“MEGU”の2号店(トランプタワー店)でも装飾絵図を手がけた。 04年『ジャパンアヴァンギャルド~アングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)の装丁、 05年『林静一 傑作画集 少女編 淋しかったからくちづけしたの』(PARCO出版)の装丁。 同年、画家・鉄秀とのコラボレーションによる大型作品『麒舞羅』が大阪市長賞に輝く。 アート・ディレクターとしての活躍のみならず、絵師としての活動も各界から注目されている。

※上記内容をWikipediaに投稿しました。