東 學 墨画集『天妖』制作日

墨の女の息吹くまで

ある絵師と、涙もろいプロフェッショナルたちの本造りBLOG

07年5月、パルコ出版より初リリース!!

風の男。

雨の日にやってくる男と、晴れの日にやってくる男と、雪の日にやってくる男と、曇りの日にやってくる男と、それから風の日にやってくる男がいたとして。さて、どれがいちばんやっかいか?
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というような、問いが確か数年前に読んだ、写真作家・藤原新也「風のフリュート」という本にあったように記憶をしている。いちばんやっかいなのは?確かアイルランドの沖の崖っぷちだらけの風の強い島の話だと思うのだけど、そう、海風が岩肌にあたって、フルートのような哀しい音を出すのである。答えは、風。風の日にやってくる男は、こころの中を散らかすだけ散らかしておいて、勝手に出ていくのだと小説のなかの女は話す。女だったか、老女だったか。ああ、もう一回読み直さなければいけないな。

維新派のロケハン。琵琶湖にて。

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2007年11月27日 10:24  |  
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東 學 近影

【PROFILE】

東 學 gaku azuma

株式会社 一八八 所属
絵師・アートディレクター
1963年、京都生まれ。
父は扇絵師である東笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。 アメリカのハイスクール時代に描いた『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。 20才でグラフィックデザイナー・アートディレクターとしての頭角を現し、主に舞台やテレビ、音楽関係などのグラフィックワークを手がける。 97年、世界的に活躍する劇作家・松本雄吉にアートワークを認められ「維新派」の宣伝美術に就任。 毎日放送ハイビジョン番組『ポートレート』の映像ディレクションにて、(財)日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞・特別賞を受賞。 03年、森田恭通氏プロデュースのニューヨーク高級ジャパニーズレストラン“MEGU”にて装飾絵画(墨絵を中心にした浮世絵シリーズ)を製作。 また、06年“MEGU”の2号店(トランプタワー店)でも装飾絵図を手がけた。 04年『ジャパンアヴァンギャルド~アングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)の装丁、 05年『林静一 傑作画集 少女編 淋しかったからくちづけしたの』(PARCO出版)の装丁。 同年、画家・鉄秀とのコラボレーションによる大型作品『麒舞羅』が大阪市長賞に輝く。 アート・ディレクターとしての活躍のみならず、絵師としての活動も各界から注目されている。

※上記内容をWikipediaに投稿しました。