東 學 墨画集『天妖』制作日

墨の女の息吹くまで

ある絵師と、涙もろいプロフェッショナルたちの本造りBLOG

07年5月、パルコ出版より初リリース!!

すべての原画、製版会社さんにお引越し。

今日は、午後からプリンティングディレクター築山万里子氏のしきりで、188にある学さんの原画を製版会社さんに移動する、大お引越し大会が行われました。年末に、あまりにも増え続ける学さんの絵たちを収納する場所をなんとかしようと、階段のデッドスペースに倉庫をつくってから、はじめての移動。
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1枚が平均、畳一畳ほどの大きさなので、それが50枚分となるとかなりの量であります。万里子と、万里子の会社のチャーリーくんが手伝ってくださって、どんどん、倉庫から車へ・・・。で、何をするためにお引越しするのか、というと。製版会社にて、スキャンしたあとの画像をより精密にデータ化するために、1枚1枚、原画をみながら修正をかけていってくださるのだ。すごい作業ですね。このブログの最初の方にもかいたけど、カメラマンがより「なにもしていないように」照明を工夫して、絵そのものの空気感まで、フィルムに押さえていくのとおなじように、こんどは製版という段階で、「まるでなにもしていないように」原画と1枚1枚照らし合わせながら、印刷する為のデータ作りの作業を深めていくのだ。ここが、いわゆる、印刷クオリティのキモ!!だ。美術印刷を得意とするアサヒ精版。精密の精、とかいてアサヒ精版のプロの技がいきるところだ。ひとりひとりの技術者の方に、ご挨拶してまわりたい気分でいっぱい。この場を借りて、どうぞよろしくお願いします。

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2007年02月23日 01:20  |  
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東 學 近影

【PROFILE】

東 學 gaku azuma

株式会社 一八八 所属
絵師・アートディレクター
1963年、京都生まれ。
父は扇絵師である東笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。 アメリカのハイスクール時代に描いた『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。 20才でグラフィックデザイナー・アートディレクターとしての頭角を現し、主に舞台やテレビ、音楽関係などのグラフィックワークを手がける。 97年、世界的に活躍する劇作家・松本雄吉にアートワークを認められ「維新派」の宣伝美術に就任。 毎日放送ハイビジョン番組『ポートレート』の映像ディレクションにて、(財)日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞・特別賞を受賞。 03年、森田恭通氏プロデュースのニューヨーク高級ジャパニーズレストラン“MEGU”にて装飾絵画(墨絵を中心にした浮世絵シリーズ)を製作。 また、06年“MEGU”の2号店(トランプタワー店)でも装飾絵図を手がけた。 04年『ジャパンアヴァンギャルド~アングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)の装丁、 05年『林静一 傑作画集 少女編 淋しかったからくちづけしたの』(PARCO出版)の装丁。 同年、画家・鉄秀とのコラボレーションによる大型作品『麒舞羅』が大阪市長賞に輝く。 アート・ディレクターとしての活躍のみならず、絵師としての活動も各界から注目されている。

※上記内容をWikipediaに投稿しました。