東 學 墨画集『天妖』制作日

墨の女の息吹くまで

ある絵師と、涙もろいプロフェッショナルたちの本造りBLOG

07年5月、パルコ出版より初リリース!!

500部限定。製造ナンバー入り、です

いよいよ・・・本格的な仕上げ段階に入ってきている。いや、もちろんまだ手は抜けないけれど、ここんところ数日、最終色校正やら、活版の文字校正やらと大詰め作業を繰り返しているし、表紙の刺繍なんかも進んでいるらしいから。まりこさん率いる印刷工程がほんとうにピークを迎えているところだ。そんな私は、他のシゴトのあいまに息抜きね~といいながらウィスキーを飲みに行ってぐでんぐでんになって返ってきたりしているわけですが。188のごく近所、法善寺横丁の抜けたとこにあるバー・こはぜのマスター、ともさんに、角のソーダ割をつくってもらいながら、そろそろできるかネエ~なんて話をしている。というのも、このともさんは、「天妖」画集を予約します、とはじめていってくださった方。そういえば、製造ナンバーが入る予定だけど、500部限定なので、何番がいいかな?なんて話をとうとうしている。ほんで、ガクさんが「トモは、7番がええゆうてた」といってたから確認したら、「いうてません。僕は12番がええんです。12月12日生まれやから、12番がもしあいてたらそうしてほしいな。」「うん、わかった。でも、ともさんは一番に予約してくださったから、一番がええんかなとおもってたんやけど」「そんなん一番なんてガクさんのファンにおこられますやん。」「それはえんちゃうん?一番にゆうてくれはったんやし」「うそおお、ほんまあ?いやあ、きいつかうわあ」「じゃ、12番ね」「うん・・・いや、ちょっとまって。12番とな、一番も両方っていってもええのん?」「え、2冊ってこと?50000円ぐらいすんで、1冊」「うん、ええよ」「ええの?」「ええよ」「うそ・・・ありがとう」    ともさんは、ってなことでなぜか2冊買うはめになった。私のせいではない。笑。一番と七番はキープされた。私は、一八八番をゲットしようと思っている。

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2007年10月29日 04:36  |  
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コメント (2)

初めてコメントいたします。「天妖」製作が発表されてからずっとブログ見ておりました。
完成が見えてきたこと、喜ばしいんですが、500部なんですかっ!?
1000部やと思ってた…うおお、手に入れられるかしら。
一般書店への流通はあるのでしょうか。今から書店に注文すれば間に合いますかね?
ていうか、1冊ごまんえん…でも欲しい…ううう、詳報お待ちしております。

マスさん、コメントをありがとうございます。やっと、やっと見えてきました。ご心配かけてすみません。そうなんです、いろいろあって、500部限定、豪華本・・・一般流通はもちろんございます。が、188にご予約いただくことも可能です。お名前、ご住所、お電話番号等、お知らせください。

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東 學 近影

【PROFILE】

東 學 gaku azuma

株式会社 一八八 所属
絵師・アートディレクター
1963年、京都生まれ。
父は扇絵師である東笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。 アメリカのハイスクール時代に描いた『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。 20才でグラフィックデザイナー・アートディレクターとしての頭角を現し、主に舞台やテレビ、音楽関係などのグラフィックワークを手がける。 97年、世界的に活躍する劇作家・松本雄吉にアートワークを認められ「維新派」の宣伝美術に就任。 毎日放送ハイビジョン番組『ポートレート』の映像ディレクションにて、(財)日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞・特別賞を受賞。 03年、森田恭通氏プロデュースのニューヨーク高級ジャパニーズレストラン“MEGU”にて装飾絵画(墨絵を中心にした浮世絵シリーズ)を製作。 また、06年“MEGU”の2号店(トランプタワー店)でも装飾絵図を手がけた。 04年『ジャパンアヴァンギャルド~アングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)の装丁、 05年『林静一 傑作画集 少女編 淋しかったからくちづけしたの』(PARCO出版)の装丁。 同年、画家・鉄秀とのコラボレーションによる大型作品『麒舞羅』が大阪市長賞に輝く。 アート・ディレクターとしての活躍のみならず、絵師としての活動も各界から注目されている。

※上記内容をWikipediaに投稿しました。