東 學 墨画集『天妖』制作日

墨の女の息吹くまで

ある絵師と、涙もろいプロフェッショナルたちの本造りBLOG

07年5月、パルコ出版より初リリース!!

冬の絵空

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東京でひさしぶりに「アートディレクターとしてシゴトをするガクさん」の姿を見ました。あ、先にいっておきますがこの写真は、舞台の稽古をしているのではありません。役者さんに、自ら、刀を持つかまえをディレクションしているところです。カメラマンはすうちゃんこと須佐氏。こちらも格闘カメラマンですから、かたちにかんしてはかなりうるさい、というか男の美学をよくしっていらっしゃる。ですから、ふたりがかりで、役者さんたち(もちろん殺陣ができるひとがほとんどですが)がもっとも美しいポージングになるように、つくりこんでいました。よっしゃ、ほいさ、えい、とう!!おりゃ!!など、途中、格闘シーンか持ちつきかようわからんような関西ノリの盛り上げなども各所にみられ、ふう、はあ、あらためて、ガクさん、ええ仕事をしてはるわあと手前味噌ながら思うのでした。今回のお題目は、「冬の絵空」。その昔、生瀬勝久さんひきいる劇団そとばこまちにて上演されたものを、サンケイホールブリーゼの杮落としで新プロジェクトとして上演するというものです。連日、早朝から深夜までの撮影が続きました。そして、8日からはなぜか自分が舞台に立つ・・・という怒涛の3日間。この人の精神力はいったいなにで出来ているのでしょうか。こんなにも長いつきあいなのに、まだ知らないところや尊敬のできるところが十分にある人がそばにいるというのはなんて幸せなことでしょう。

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2008年08月09日 11:53  |  
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東 學 近影

【PROFILE】

東 學 gaku azuma

株式会社 一八八 所属
絵師・アートディレクター
1963年、京都生まれ。
父は扇絵師である東笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。 アメリカのハイスクール時代に描いた『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。 20才でグラフィックデザイナー・アートディレクターとしての頭角を現し、主に舞台やテレビ、音楽関係などのグラフィックワークを手がける。 97年、世界的に活躍する劇作家・松本雄吉にアートワークを認められ「維新派」の宣伝美術に就任。 毎日放送ハイビジョン番組『ポートレート』の映像ディレクションにて、(財)日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞・特別賞を受賞。 03年、森田恭通氏プロデュースのニューヨーク高級ジャパニーズレストラン“MEGU”にて装飾絵画(墨絵を中心にした浮世絵シリーズ)を製作。 また、06年“MEGU”の2号店(トランプタワー店)でも装飾絵図を手がけた。 04年『ジャパンアヴァンギャルド~アングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)の装丁、 05年『林静一 傑作画集 少女編 淋しかったからくちづけしたの』(PARCO出版)の装丁。 同年、画家・鉄秀とのコラボレーションによる大型作品『麒舞羅』が大阪市長賞に輝く。 アート・ディレクターとしての活躍のみならず、絵師としての活動も各界から注目されている。

※上記内容をWikipediaに投稿しました。