東 學 墨画集『天妖』制作日

墨の女の息吹くまで

ある絵師と、涙もろいプロフェッショナルたちの本造りBLOG

07年5月、パルコ出版より初リリース!!

活版印刷の深み、味わい

画集の文字部分はすべて、昔の印刷方法「活版印刷」・・・昔といっても、ついこのあいだまではバリバリの現役だったんですけどね、今はほとんどがコンピュータ制御となっているようで、活版を組んで、一文字一文字が升目のなかで、でん、とその余白をも誇っているような文字をみると、やはりイトオシクなるものです。
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タイトルが決まり、絵のサイズやら製作年月日やら、文字要素がやっとFIXして、とうとう、やっとの、印刷工程に突入しました。ガクさんは東京での撮影が続いていたので、ちょうどタイミングよろしく、朝からの立会いに参加できました。
kami-1.jpghanco-3.jpg
↑これ、出来上がったガクさんの和紙。なんと商品名が「東学画集薄紙和紙」と記されてあります。すげえ。
hanco-2.jpghanco-1.jpg
↑捺印もここで印刷。朱赤の色を調合して、色の出方を細やかにチェックしました。

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2007年11月20日 11:11  |  
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東 學 近影

【PROFILE】

東 學 gaku azuma

株式会社 一八八 所属
絵師・アートディレクター
1963年、京都生まれ。
父は扇絵師である東笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。 アメリカのハイスクール時代に描いた『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。 20才でグラフィックデザイナー・アートディレクターとしての頭角を現し、主に舞台やテレビ、音楽関係などのグラフィックワークを手がける。 97年、世界的に活躍する劇作家・松本雄吉にアートワークを認められ「維新派」の宣伝美術に就任。 毎日放送ハイビジョン番組『ポートレート』の映像ディレクションにて、(財)日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞・特別賞を受賞。 03年、森田恭通氏プロデュースのニューヨーク高級ジャパニーズレストラン“MEGU”にて装飾絵画(墨絵を中心にした浮世絵シリーズ)を製作。 また、06年“MEGU”の2号店(トランプタワー店)でも装飾絵図を手がけた。 04年『ジャパンアヴァンギャルド~アングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)の装丁、 05年『林静一 傑作画集 少女編 淋しかったからくちづけしたの』(PARCO出版)の装丁。 同年、画家・鉄秀とのコラボレーションによる大型作品『麒舞羅』が大阪市長賞に輝く。 アート・ディレクターとしての活躍のみならず、絵師としての活動も各界から注目されている。

※上記内容をWikipediaに投稿しました。