東 學 墨画集『天妖』制作日

墨の女の息吹くまで

ある絵師と、涙もろいプロフェッショナルたちの本造りBLOG

07年5月、パルコ出版より初リリース!!

透かし入りの和紙なのです!

みえますか?みえないところがおしゃれなんですけど。ちょっとみえてほしいんやけどな、すかしてみてね、すかしですから。
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今回の「天妖」では、その本になる、和紙そのものにもこだわる予定だ。福井の和紙職人さんが、東のテンコク入りの透かしを入れてくださることになった。楽しみ楽しみ。関西最強のプリンティングディレクターと前回紹介した築山万里子が、さっそく、オリジナル和紙の見本をもって、188に飛び込んできた。「がくちゃん~、どっちがいい? こっちが一層、こっちが二層なんだって」・・・んんんんん?なに、その一層とか、二層とかって。「えっと、せやから、紙を一回すいたものと、二回すいたものやと思うんやけど」・・・へえ、でも二回すいたほうが薄く見えるのはなんでやろ・・・?「ほんまやねえ、二層の方がきれいな気がするねえ」・・・うん、でも二回やのに薄い、って意味わからんなあ。「わからんなあ」・・・でも、一層のほうは透かしの部分が透けすぎて、あんましやな。「そやな、あんましやな」・・・二層のほうがかっこええね。「紙の上にのせてみたらさ、さりげなく、ちょっと光ってるかんじにみえるところがええよね」・・・うわ、ほんまや。白い紙にのせると、透けてるのに、ちょっと光ってみえる。すてきすてき!!!
「じゃ、二層で」・・・うん二層で!  と。なんか、ようわかってないけど、二層のオリジナル和紙で、紙を漉いていただくことになった。和紙職人さんにあったときに、その意味を聞いてみよう。きっと、一層よりもたいへんなんだろうな、二層って。だって、二層だもの・・・。

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2007年02月15日 01:44  |  
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東 學 近影

【PROFILE】

東 學 gaku azuma

株式会社 一八八 所属
絵師・アートディレクター
1963年、京都生まれ。
父は扇絵師である東笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。 アメリカのハイスクール時代に描いた『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。 20才でグラフィックデザイナー・アートディレクターとしての頭角を現し、主に舞台やテレビ、音楽関係などのグラフィックワークを手がける。 97年、世界的に活躍する劇作家・松本雄吉にアートワークを認められ「維新派」の宣伝美術に就任。 毎日放送ハイビジョン番組『ポートレート』の映像ディレクションにて、(財)日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞・特別賞を受賞。 03年、森田恭通氏プロデュースのニューヨーク高級ジャパニーズレストラン“MEGU”にて装飾絵画(墨絵を中心にした浮世絵シリーズ)を製作。 また、06年“MEGU”の2号店(トランプタワー店)でも装飾絵図を手がけた。 04年『ジャパンアヴァンギャルド~アングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)の装丁、 05年『林静一 傑作画集 少女編 淋しかったからくちづけしたの』(PARCO出版)の装丁。 同年、画家・鉄秀とのコラボレーションによる大型作品『麒舞羅』が大阪市長賞に輝く。 アート・ディレクターとしての活躍のみならず、絵師としての活動も各界から注目されている。

※上記内容をWikipediaに投稿しました。