東 學 墨画集『天妖』制作日

墨の女の息吹くまで

ある絵師と、涙もろいプロフェッショナルたちの本造りBLOG

07年5月、パルコ出版より初リリース!!

世界いち、美しい本を。

「出版」というものにはじめてかかわる私は、本造りにどのようなお金がかかり、どのようにお金が流れるのかまったく知らない。お金持ちがいうところの「印税生活」などさすがに夢のまた夢であることはおいて置いて、自費出版ではない通常の出版社からの出版が、著者とどのような契約を結んで行われるのかを、問うてみた。藤本さんは、丁寧にそのひとつひとつに答えてくださり、最後にこう結んだ。「私、清水の舞台から、すでに飛び降りておりますので、ところどころ曖昧な点も、どうかご容赦ください。とにかく、前人未踏の、空前絶後の、たとえようもない、“美しい本”を作るため、お互い頑張りましょう」
・・・前人未踏、空前絶後、そして、たとえようもない美しい本。とにかくそれ以外の面倒なことは俺がなんとかするから美しい本のために最大限の力をそそいでくれ、と。ただ、それだけを求めてくださる方が今の世にどれだけいようか。その気持ちが、私たちに与えられた最も高貴で幸福なミッション。ぞくぞくしないわけがない!!

■ このブログを応援していただけるかたはクリックお願いします ⇒
2006年10月16日 15:05  |  
« 中秋の名月に守られて。 | トップページに戻る | 名前に、命、吹き込まれ。 »
コメントを投稿


コメント


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL  http://188.jp/mt/mt-tb.cgi/292

« 中秋の名月に守られて。 | トップページに戻る | 名前に、命、吹き込まれ。 »

これまでのエントリー

東 學 近影

【PROFILE】

東 學 gaku azuma

株式会社 一八八 所属
絵師・アートディレクター
1963年、京都生まれ。
父は扇絵師である東笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。 アメリカのハイスクール時代に描いた『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。 20才でグラフィックデザイナー・アートディレクターとしての頭角を現し、主に舞台やテレビ、音楽関係などのグラフィックワークを手がける。 97年、世界的に活躍する劇作家・松本雄吉にアートワークを認められ「維新派」の宣伝美術に就任。 毎日放送ハイビジョン番組『ポートレート』の映像ディレクションにて、(財)日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞・特別賞を受賞。 03年、森田恭通氏プロデュースのニューヨーク高級ジャパニーズレストラン“MEGU”にて装飾絵画(墨絵を中心にした浮世絵シリーズ)を製作。 また、06年“MEGU”の2号店(トランプタワー店)でも装飾絵図を手がけた。 04年『ジャパンアヴァンギャルド~アングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)の装丁、 05年『林静一 傑作画集 少女編 淋しかったからくちづけしたの』(PARCO出版)の装丁。 同年、画家・鉄秀とのコラボレーションによる大型作品『麒舞羅』が大阪市長賞に輝く。 アート・ディレクターとしての活躍のみならず、絵師としての活動も各界から注目されている。

※上記内容をWikipediaに投稿しました。