東 學 墨画集『天妖』制作日

墨の女の息吹くまで

ある絵師と、涙もろいプロフェッショナルたちの本造りBLOG

07年5月、パルコ出版より初リリース!!

束見本ができました!!

プリンティングディレクター築山万里子嬢から「束見本があがったよ~」という電話があり、夜、そっちにいくよ~と持ってきてくれた。わあ、やっと、ついに、ここまできましたか~感激でゴザイマス。製本会社の担当の方々、本当にありがとうございます。きっと何度もやりなおしてくださったんでしょう。
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このあいだ見本帳から選んでいた布で布張りをしてもらったのです。ゴージャスなのです。もうちょっとシンプルでもいいかな?って意見もあったけど、でも、やっぱり・・・すごい。すごいものができあがるんだなあ、という実感。ずっしりと実感なのです。中を開けると、三方漉きの和紙が本になっている。紙のはしっこが、ぎざぎざのまんま、つまり三方向が和紙の漉きっぱなしの状態。通常オフセット印刷は、三方漉きの紙をそのまま印刷することは不可能なのだけど、どうしてもやりたい、これじゃないとダメなんだ、と工場と戦いながら、なんとそれを可能にしてしまったのである。

1枚1枚がとてもあったかい風合いをしています。ここに、天妖の女たちが、印刷されていくのかと思うと・・・感慨深いものです。時間はかかるけど、大事に大事に、少しずつ進んでいけたらと思っております。

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2007年03月24日 00:01  |  
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東 學 近影

【PROFILE】

東 學 gaku azuma

株式会社 一八八 所属
絵師・アートディレクター
1963年、京都生まれ。
父は扇絵師である東笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。 アメリカのハイスクール時代に描いた『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。 20才でグラフィックデザイナー・アートディレクターとしての頭角を現し、主に舞台やテレビ、音楽関係などのグラフィックワークを手がける。 97年、世界的に活躍する劇作家・松本雄吉にアートワークを認められ「維新派」の宣伝美術に就任。 毎日放送ハイビジョン番組『ポートレート』の映像ディレクションにて、(財)日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞・特別賞を受賞。 03年、森田恭通氏プロデュースのニューヨーク高級ジャパニーズレストラン“MEGU”にて装飾絵画(墨絵を中心にした浮世絵シリーズ)を製作。 また、06年“MEGU”の2号店(トランプタワー店)でも装飾絵図を手がけた。 04年『ジャパンアヴァンギャルド~アングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)の装丁、 05年『林静一 傑作画集 少女編 淋しかったからくちづけしたの』(PARCO出版)の装丁。 同年、画家・鉄秀とのコラボレーションによる大型作品『麒舞羅』が大阪市長賞に輝く。 アート・ディレクターとしての活躍のみならず、絵師としての活動も各界から注目されている。

※上記内容をWikipediaに投稿しました。